こんにちは!痛くない・怖くないと評判の歯医者 平岡歯科クリニック 歯科衛生士の村山と八尋です。
当院は西鉄大橋駅より徒歩3分です。提携駐車場もありますので遠方の方も安心してご来院下さい(*^_^*)
さっそくですが、みなさん「お口の病気はお口の中だけのもの」と考えていませんか??
実は歯周病はお口の中の病気のひとつではありますが、身体の中の様々な状態とも関連しているため、身体へも影響を及ぼす・・・ということがわかってきました。
まず歯周病についてはご存知の方も多いと思いますが、歯周病は歯のまわりの組織であるハグキ(歯肉)、歯槽骨(しそうこつ)などの病気で、細菌によって引きおこされる感染症です。お口の中に細菌が定着すると、炎症が起こり、ハグキが赤くなったり、腫れたりします。
この炎症が継続して起こると、歯の周りの組織(歯周組織)が破壊され、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
これまで歯周病は、お口の中だけの病気と考えられてきました。しかしながら、近年、歯周病が全身にもたらす影響、また全身が歯周病に与える影響についての研究が進められています。
ここでは、歯周病と関連があると言われている5つの症状についてお話ししていきます☆
*糖尿病*
糖尿病とは、食べたものから分解された糖分が、体内に吸収されにくくなり、血液中に糖分が溜まってしまう状態(高血糖)が続く病気です。このような高血糖状態が続くと、心臓病、腎臓病、脳卒中、失明などの合併症を引き起こしてしまいます。実は、歯周病が糖尿病と深く関連する病気であるということがわかり、歯周病は「糖尿病の合併症」と言われるようになりました。
糖尿病で高血糖状態が続くと、体の中の防御反応が低下して、感染症にかかりやすくなるといわれています。細菌感染を原因とする歯周病についても同様であり、糖尿病の人は健康な人に比べて歯周病にかかるリスクが高まると言われています。
また、高血糖状態でハグキの血管が傷んでしまうことで、歯周病が進行しやすくなります。
歯周病により、ハグキの中で作り出される炎症性物質は、血液を介して血糖をコントロールするホルモンであるインスリンの働きを妨げ、糖尿病を悪化させる可能性があります。特に2型糖尿病の方に関しては、歯周病の歯周治療を行うことで、インスリン抵抗性が改善することなどが報告されており、糖尿病の血清コントロールに歯周治療が重要であることが、認識されてきています。
*心疾患*
心疾患は、食生活や運動、ストレスなどの積み重ねが引き起こす生活習慣病の一つです。
歯周病のある人は、ない人と比べて心疾患を発症するリスクが高いことが報告されています。また、歯周病が重篤であればあるほど、その発症リスクが高くなるとも言われています。これは、歯周病によってハグキで産生された炎症性物質が血流を介して心臓血管にも影響を及ぼすためと考えられています。
*早期低体重児出産*
妊娠中の女性で歯周病の人は、そうでない人に比べて低体重児出産や早産する確率が高いことが報告されています。
妊娠中の女性は、つわりによって口腔清掃が不良になりやすいため、歯周病に罹りやすくなります。歯周病による炎症性物質がへその緒を通じて胎児に影響するため、早期低体重児出産の確率が高まると考えられています。
*誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)*
肺や気管は、咳など身体が生理的に反応することによって守られています。しかし、生理的機能が衰えると、自らの唾液や食べ物が誤って肺に入り、肺炎を起こしてしまいます。これを誤嚥性肺炎といい、唾液中に含まれる細菌が主な原因です。
歯周病菌は肺炎の原因となるものが多いので、高齢、認知症、脳血管障害、手術後など、食物の飲み込みを上手く行えない人は、特に注意が必要です。
*骨粗鬆症(こつそしょうしょう)*
骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより、骨が弱くなる病気です。
全身的に骨が弱くなると、歯を支える歯周組織にも影響があると考えられています。一方で、歯周病は、歯を支えるハグキを破壊する病気です。歯槽骨が弱くなると歯周組織の破壊が進みやすくなるため、骨粗鬆症は歯周病を進行させる一因と考えられています。
以上、歯周病が及ぼす全身疾患を5つご紹介しましたが、いずれも歯周病を予防する事が大切です。
まずは、歯医者さんで検診を受け、すでに歯周病になっている場合は適切な治療を受けましょう。
大事なのはご自身で行うセルフケアと、定期的に歯医者さんで行うプロケアが大切です。
当院では定期検診時に、お一人お一人に合った歯の磨き方をお伝えしております。
歯は無くして初めて大切さが分かりますが、無くしてからでは遅いです。また、全身に大きく関わっている事も分かってきております。
しっかりと歯の健康を保ち、生涯美味しいものをご自身の歯で食べましょう\( ˆoˆ )/