インプラント
インプラントは歯を失ってしまった骨の部分にチタン製の人工歯根を埋め込み、 骨とチタンが結合することで、この上に新しく歯を作ることができる治療法です。
当クリニックでよく受ける質問をまとめてみました。
どのような方がインプラント治療を必要とするか
- 歯がむし歯や外傷で失った方
- ブリッジなどで歯に負担が大きくなっている方
- 入れ歯が合わない方、もしくは使いたくない方
- 歯周病で歯が抜けてしまった方(骨の厚みが必要なので制約がございます)
どのような治療になるのか
- 骨の厚みをレントゲンや歯型模型、CTなどで検査します。
- 骨にインプラントが入る穴を作り、インプラントを入れます。
- 骨とインプラントが結合するのを待ちます。
- インプラントの上に人工の歯を作っていきます。
痛みはあるのか
歯を抜いた後の痛みより少ないか痛み止めを飲めば、ほとんど痛みを感じないことが多いようです。ただし、歯茎の粘膜を扱う時は腫れが出ることがあります。
治療費は高いのか
これは患者様ご自身が、歯に苦労されてインプラントを入れることにどれだけの価値があるか判断して頂くべきだと思っております。また、将来的に他の歯に負担が大きくなり歯を失わないために治療される方も増えてきていますので相談して頂きたいと思います。
どれぐらい持つのか
はっきりとは申し上げられませんが、お口のケアをしっかりされた方は何十年も使用されている方が多いようです。ご自分の歯を何らかの原因で失くされているので同じようにならないように生活習慣を見直す必要があります。
当クリニックのインプラント治療
インプラント治療ではCTを撮影してインプラントを入れる場所を決定することが最も重要です。
当クリニックではCT用ガイドを製作してCT撮影して、コンピューター解析を行なっています。その後、インプラントを入れる穴を正確に作るためのガイドを作ることで特別な経験や技術を必要とせず、また術者の技量に左右されず安全に治療することが可能になりました。
この治療法がインプラント治療より安全に確実性を高めるものになると思っています。
また、施術に関してはインプラントチームでケアさせて頂きますので専門の衛生士さんまたは院長が何でもご相談を受けさせていただきます。
インプラント治療の流れ
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ご相談(カウンセリング)
専門のカウンセラーがお口の中の状態についてお話をお伺いします。
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精密検査と治療計画
お口の中の状態をレントゲンやCTを用いて診断、患者様に合った治療計画をご提案します。
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お見積りとご契約
全体の治療費をお伝えした上でのご契約となります。
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インプラント手術
麻酔をしてインプラントを骨に埋め込みます。 麻酔をするため手術中はほとんど痛みを感じることはありません。
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治癒期間
通常は2か月から6カ月の治癒期間をおきます。 骨とインプラントが結合しているか専用の機械で計測します。
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人工の歯を装着
インプラントの上に人工の歯を作っていきます。 患者様それぞれに合わせた形、色、素材の歯を提供いたします。
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定期検診とメンテナンス
インプラントを入れたところだけではなく全体のメンテナンスが必要です。 お口の中の環境を良い状態に保つことがインプラントを長持ちさせますので医師が判断した期間ごとに定期検診とメンテナンスを受けられるようお願い致します。
ご相談(カウンセリング)
患者様のご要望を伺い、今お口の中でお悩みのことをインプラント手術することで解決できるかご相談させて頂きます。特に平岡歯科クリニックではカウンセラーがお時間をしっかり頂いてお話いたしますのでお気軽にご相談ください。
失われた歯の数や位置、またはお口の中全体の状況に合わせてインプラントのご提案をさせていただきます。
問診(病歴、アレルギー、生活習慣など)もお尋ねしますのでお薬手帳などがありましたらご準備ください。
精密検査
患者様からお伺いした情報をもとに現在の状況を確認するためにお口の検査、歯全体のお写真、レントゲン撮影(デジタル撮影、CTによる3次元断層撮影など)診断、歯型による模型診査、噛みあわせ診査などを行ないます。
特にCT撮影によりインプラントを入れるための顎の骨の大きさ、厚さ、硬さを診断してインプラント可能かどうかを診断致します。
治療計画とお見積り
検査結果をもとに患者様との十分な話し合いを行ない治療計画、治療期間、費用などを説明いたします。
ご契約
歯科医師から治療計画の説明をして患者様と同意のもとインプラント手術の契約を行ないます。
インプラント治療の同意書と保証書に自署、捺印をいただきますのでご印鑑をご用意ください。
歯周治療
インプラント手術前には歯周病を改善していなければなりません。
歯周病が改善されてないお口の状態ではインプラントが顎の骨に定着することができません。
インプラント手術
顎の骨の中にチタン合金のインプラントを入れる治療になりますが、手術中は麻酔を使用しますので痛みを感じることはほとんどありません。
手術前日は十分な睡眠をとり身体の体調を整えて来ていただきます。
手術は基本的には午前中行います。
- 手術当日はお口の中の清掃から行います。
- 手術前に抗生剤や鎮痛剤を飲んでいただきます。
- お手洗いなどをお済ませください。
- まずは麻酔をしていきます。(この時、気分が悪くなったり何かあれば教えて下さい)
- インプラント手術が始まります。(滅菌された器具を使用するため、お顔を覆いますので手術中に何かあればお声がけ頂くか、左手を上げて教えて下さい。)
- 手術中はお口をあけて頂く時間が長くなります。(休憩しながら進めていきますので顎がきつくなった時も教えて下さい。)
- 術中は麻酔をしているのでほとんど痛みを感じませんが、骨を触っている時は響く感じや抑えられる感覚があります。痛みを感じるようであれば麻酔を追加します。
- 手術の記録としてお口のお写真を何枚か撮らせて頂きます。
- 手術が終わりましたら確認のためのレントゲンを撮ります。
- 最後に医師より治療の説明がございます。
治癒期間
インプラント手術から通常は2か月から6か月の治癒期間をおきます。
インプラントで使用されるチタン合金は骨と結合する性質を持っているため上記の期間を待ちます。
治癒期間はインプラントにとって大切な期間です。
例えば足や腕の骨折は骨と骨がつく期間が必要です。通常であれば治癒期間としてリハビリも含め3か月から6か月ほど必要といわれています。
インプラントでは骨とチタン合金の結合ですが、骨のできる期間は同じなので同じ期間が必要です。
骨とインプラントが結合しているか(固定値)を計る機械(オステル)で治癒期間中は経過観察を行います。
即時負荷インプラントについて
インプラントを入れてすぐに仮歯で噛むことができることもあります。
ただし、歯の場所、骨の状態やインプラント埋入時の固定値、歯ぎしりの有無などの条件があります。
インプラントと骨が結合するのをしっかりと待つことが必要な場合が多くありますので即時負荷インプラントについては医師にお尋ねください。
二次手術
インプラントを埋入した時に骨が少なく造骨手術を併用したり、インプラント埋入部の歯肉が薄い場合はインプラントを粘膜下で治癒期間をおくことがあります。
その場合、粘膜を切開してインプラントと人工の歯をつなぐアバットメントをつける手術を行います。
仮歯
インプラントが骨に固定されていることを確認した後、仮歯を装着してインプラント周囲歯肉の治癒を待ちます。また、咀嚼機能の回復を確認して最終的な人工の歯へ移行していきます。
人工の歯を作製、装着
インプラントの上に人工の歯を作製します。
患者様それぞれに合わせた形、色、素材の歯を医師がお勧めします。
人工の歯にはスクリュー(ネジ)で固定するものとセメントで固定するものがあります。
定期検診とメンテナンス
インプラントをいれた歯ぐきは天然の歯の歯ぐきと比べて細菌の影響を受けやすくなっています。
それによって歯肉炎になりやすい場所なので他の歯に比べてメンテナンスをしっかりする必要があります。
医師や衛生士の行なうブラッシング指導などを受けていただきお口の中の環境を良い状態に保つことでインプラントを長持ちさせることができます。
医師が診断した期間ごとの定期検診とメンテナンスを受けられるようお願い致します。