歯の豆知識

フッ素とMIペーストの効果

こんにちは!福岡市南区大橋 痛くない・怖くないと評判の歯医者 歯科衛生士の八尋です。当院は大橋駅から歩いて徒歩5分です。提携駐車場もございますのでお気軽にお尋ね下さい☆彡

今回の豆知識は、フッ素とMIペーストの効果について、2回に分けてお伝えします。
フッ素もMIペーストも歯にとっても良さそう!でも、何がどう違うんだろう?どうやって使えばいいんだろう?と疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれません。
まず1回目は歯科衛生士の八尋がフッ素についてお伝え致します(^^)

【フッ素塗布の効果】
虫歯になる原因に対して、フッ素塗布の以下のような働きが、「歯」と「お口の中の細菌」に作用し、虫歯になりにくくする効果があるとされています。

1. 唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける
2. 歯の質を強化し、酸から歯を溶けにくくする
3. 酸の生成を抑える

■乳幼児・子どもへの効果
「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」は、歯の質が弱く虫歯になりやすいため、フッ素を塗ると予防効果を大きく期待できるとされています。
■成人への効果
歯周病や部分入れ歯の使用によって、顎の骨や歯茎が痩せて(吸収して)しまい、普段なら歯茎で覆われているはずの歯の内部のセメント質や象牙質が露出してくることがあります。セメント質や象牙質はエナメル質(歯茎から上の歯の表面部分)よりも弱く虫歯になりやすいため、歯ぐきが露出してしまった場合には、フッ素を塗ることで虫歯のリスクを下げることに役立つとされています。

【歯科医院で受けるフッ素と、歯磨き粉剤に含まれるフッ素の違い】

これら2つの違いは、フッ素の濃度にあり、期待できる効果も少し異なります。歯科や市町村の保健センターなどの医療機関で使用する高濃度のフッ素(9,000~123,000ppm)は、歯質の強化を特に期待することができます。一方で、薬局やスーパーなどで販売されているフッ素配合の歯磨き剤などに含まれる低濃度のフッ素(500~1,000ppm)は、使い続けることで再石灰化の促進や酸を作る力を抑えることを期待することができます。これらを併せて行うことで、虫歯予防の効果がより高まります。

当医院でもお子様へのフッ素塗布を行なっております。また、フッ素入りの歯磨き粉も販売しておりますので、お気軽にお尋ね下さい(^o^)

最後に、【フッ素塗布の注意点】

フッ素を塗っても、歯磨きがきちんとできていない場合や、食事をダラダラと食べ続ける習慣がある場合には虫歯になる可能性がありますので注意しましょう。虫歯は「歯の質の問題」、「お口の中の細菌」、「糖分の取り方」、「食べ物が口の中に停滞する時間」が重なることによって発生します。フッ素を使用することで「歯の質の問題」と「お口の中の細菌」の虫歯に対する抵抗性を強化することができますので、それに加えて食事やおやつの取り方と適切なブラッシングをきちんと行い続けることにより、はじめて虫歯予防に繋がります。

上手にフッ素を取り入れて、虫歯予防をしていきましょう(o^^o)

続いては平岡歯科クリニックのフレッシュなメンバー!歯科衛生士の谷山さんにMIペーストについてご紹介していただきます♫
谷山さん、宜しくお願いしま〜す!
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こんにちは!歯科衛生士の谷山です!
つづいてMIペーストについて説明していきたいと思います☆

1 .歯の再石灰化を促進する

お口の中で歯は「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しています。「脱灰」とは歯の表面のエナメル質が酸で溶けてしまうことを指します。通常、お口の中の唾液が「再石灰化」を促し、溶けたエナメル質を補修するのですが、それが何らかの理由によって「再石灰化」の力が弱まり、「脱灰」が進行してしまうとエナメル質がどんどん溶けてしまい、最終的に虫歯になります。MIペーストには、歯の「再石灰化」を促進する特長があります。

2 .口腔内環境の中和作用と緩衝作用

MIペーストには、細菌の酸によって酸性に近づいた口腔内を元に戻す「中和作用」と、酸性状態になりづらい環境をキープする「緩衝作用」があります。「再石灰化」を促進することにより、歯が虫歯になりかけるのを防ぐことができます。

また、MIペーストには「CPP-ACP(リカルデント)」という成分が含まれており、この成分が歯の「再石灰化」を促します。リカルデントは、フッ素と併用することでより虫歯予防のはたらきが期待できるため、フッ素配合歯磨剤でのブラッシングの後に使用していただくことをおすすめします。

MIペーストを使用する対象者

以下の状況に当てはまる方には、よりMIペーストの使用をおすすめします。

・虫歯になりやすい方
MIペーストには、歯の再石灰化を促進する効果があります。虫歯は、歯のエナメル質が溶け出す脱灰状態が続くことが原因となるため、歯の状態を脱灰から再石灰化にするMIペーストが効果的です。

・乳歯から永久歯に生え変わったお子様
MIペーストにはカルシウム、リンの成分が多く含まれており永久歯に生え変わったばかりのお子様の歯へ塗布することで、歯のエナメル質が強化され丈夫になり歯の健康が保たれます。

・矯正歯科治療を受けている方
矯正歯科の治療を受けている方は矯正装置があることにより歯磨きがしにくくなり、虫歯のリスクが高まります。MIペーストにはエナメル質を強化するほかに、お口の中が酸性になりにくい状態を維持する緩衝作用がありますので、虫歯予防に役立ちます。

・ドライマウス(口腔乾燥症)の方
通常は唾液により歯の「再石灰化」が行われますがドライマウスの方は唾液の分泌が少なくなるため、歯の「再石灰化」がうまく行われず、虫歯になりやすくなっています。MIペーストにはお口の中が酸性になりにくい状態を維持する緩衝作用と共に、唾液分泌を増加させてくれるはたらきもあります。

ご自宅でのMIペーストを使用する手順を紹介します!

歯磨き粉で歯磨きをした後、口をゆすぎます。

ゆすいだ後、MIペーストを歯全体に塗布します。

洗口タイプの口腔ケア用品をお使いの方は、ペースト塗布の前に使用するようにしてください。ペースト塗布後に洗口剤を使用すると、歯に塗布したペーストを洗い流してしまう可能性があります。
MIペースト塗布の方法は、指や綿棒、歯ブラシ等を使用し歯全体に広く塗布してください。MIペーストは、歯に留まっている時間が長ければ長いほど効果を発揮します。

塗布から約3分経過した後、余分なペーストを口から出します。(飲んでもかまいません。)
その後30分程度を目安に、水でうがいをしてもかまいません。
30分間は食べ物を食べることや飲み物を飲むことはできるだけ控えてください。また、うがいも控えましょう。
*MIペーストには牛乳の成分が含まれているので牛乳にアレルギーがある方はお気をつけ下さい!

フッ素やMIペーストを使いより虫歯予防に力を入れて行きましょう٩(๑>◡<๑)۶

次回の豆知識は戸高さんと神崎です♪
よろしくお願いします☆