歯の豆知識

歯肉炎と歯周病の違いについて

こんにちは!福岡市南区大橋にある、痛くない、怖くないで評判の歯医者、平岡歯科クリニック歯科衛生士の谷山と村山です!

当院は大橋駅から徒歩5分です。キッズスペースや託児もしていますので、ご予約の際お伝え下さい。

さて、今回は歯肉炎と歯周病の違いとは?についてお話ししたいと思います。

まず始めに歯肉炎についてお話ししたいと思います。

歯周病は歯肉炎と歯周炎の2つに分けることができます。最初は歯肉に炎症がおき歯周病が始まります。「りんごをかじると血がでますか。」というコマーシャルがありましたが、まさしく歯肉炎を示しています。

歯肉炎の原因

正常な歯肉は一般的にピンク色をしていて、歯を取り囲む歯肉は引き締まっています。歯肉炎になると、歯ぐきが腫れて炎症を起こします。歯磨きを怠たり、しっかり歯磨きで歯垢(プラーク)を除去できていないと、炎症の原因となる歯垢(プラーク)が溜まります。

その他、ホルモンバランスの乱れや栄養障害などの要因により、免疫力や抵抗力が低下すると口腔環境が悪化し、歯肉炎となる場合があります。

なぜ歯磨きが大切なのか

プラークは歯肉炎の原因となるだけでなく、虫歯や歯肉炎の進行した状態の歯周炎の原因にもなります。歯を失う原因の7割以上は、虫歯とこの歯周病といわれています。

もちろん、歯科医院で歯肉炎の治療を行えば、症状は一時的には改善するでしょう。ただ、歯科医院での治療だけでは完全に治ったとは言えません。この病気の根本的な原因であるプラークを毎日きちんと取り除かなければ、同じことは何度も繰り返されます。

歯科医院でプラークや歯石を除去してもらっても、日頃の歯磨きでプラークを取り除かなければ新しいプラークは次々に産生され、古いプラークの上に蓄積されます。歯肉炎になったから歯磨きが必要なわけではなく、歯肉炎にならないためにも普段から丁寧な歯磨きが必要なのです。

歯肉炎になったときの歯磨き方法

歯肉炎にはスクラッピング法とバス法という歯磨き方法が適切だといわれています。

どちらの方法も、歯ブラシは鉛筆を持つように(ペングリップ)し、歯ブラシを動かす際は、1~2本の歯を目安に、1か所につき20回以上、小さく動かします。また、150~200gの軽い力で、歯ブラシの毛先が歯間に届くよう意識して磨きましょう。でこぼこの歯並びには歯ブラシを縦にあて、1本ずつ丁寧に磨きます。手鏡などを利用して、確認しながら磨くとよいでしょう。

スクラッピング法

軽度の歯肉炎がある場合に適した歯磨き方法です。毛先を使用した歯磨き方法として一般的によく指導されている方法です。

磨き方としては、毛先を歯面に垂直に当て、同時に歯ぐきにも軽く接触させて歯ブラシを小刻みに動かします。磨き残しの多い歯の内側は、奥歯には歯ブラシを斜めに入れて、前歯では歯ブラシの後端(かかと)を使って1本ずつ磨いていきます。

バス法

歯ぐきが炎症を起こして出血したり、痛みがあったりする場合に適した歯磨き方法です。歯ブラシの毛先を歯ぐきと歯ぐきの間に当たるように向け、歯面に対して45°の角度で歯ぐきに当てます。歯肉ポケットには静かに毛先を挿入させます。歯の前後に圧迫を加えながら小刻みに歯ブラシを動かします。歯の内側は、スクラッピング法と同じように行いましょう。

歯ブラシの選び方

歯肉が弱っているので歯ブラシの毛の硬さは柔らかめを選びましょう。毛先の1本1本は細めまたは普通で、毛の先端を少し丸く加工した極細毛の歯ぐきにやさしいテーパード加工のものがおすすめです。

歯磨き粉の選び方

歯磨きをより効果的なものとするために、歯磨き粉も症状にあったものを選びましょう。泡立ちの少ないジェルタイプや、歯ぐきを傷つけないように研磨剤が入っていないもの、歯ぐきの出血や炎症を抑える成分であるトラネキサム酸や、粘膜を引き締める作用のある塩化ナトリウムが配合されているものもよいでしょう。

ただし、効果を期待して歯磨き粉をたくさんつけると、口の中が泡立ちすぎることによって磨きにくくなってしまいます。歯磨き粉は少量でも効果があるので歯ブラシの毛先に少しつけるだけで大丈夫です。丁寧に歯磨きをしながら、歯磨き粉の薬用成分が歯ぐきに浸透していくように意識して磨きましょう。

では、続いて歯周病についてお話ししていきますね。
歯周病という言葉は皆さん聞いたことがあるかと思いますが歯周病は、歯の周りの組織が細菌感染によって炎症を起こし、組織が破壊され、歯を支えている周りの骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気です。

歯周病の原因は、歯周病の原因となる細菌です。口の中の細菌が歯と歯茎の間でプラーク(歯垢)というかたまりを形成しており、歯周病の原因菌はこの中で増殖します。歯周病の原因菌は毒素を持っており、この毒素が原因で歯茎の炎症や歯周組織の破壊が引き起こされます。口の中に歯周病の原因菌がいなければ、歯周病にはなりません。

歯周病の症状は。。
*歯茎に腫れやブヨブヨした箇所がみられる
*口臭が気になる
*歯が浮いたような感じや、グラグラする感じがする
*歯茎から血や膿が出る
*歯茎が痩せてきた、物がつまりやすくなった

などの症状がある場合、歯周病の可能性があります。複数該当する場合には、歯周病が進行している可能性がありますので早めに歯医者に行くことをおすすめします。

歯周病の治療の基本は、口の中の歯周病の原因菌を減らすことです。プラークを形成しないように、日々のブラッシングを徹底するとともに、歯科医院でのクリーニングを行います。

当院では4ヶ月ごとに定期検診も行なっていますので定期的にお口の中も綺麗にして歯周病が進まないように予防をしていきましょうね☆

次回の豆知識は八尋さんと神崎さんです!
よろしくおねがいします♬