歯の豆知識

子供の虫歯

こんにちは!痛くない・怖くないと評判の歯医者 平岡歯科クリニック マネージャーの平岡です。
当院は西鉄大橋駅より徒歩3分です。提携駐車場もありますので遠方の方も安心してご来院下さい。

最近は大橋はもちろんですが、高宮や薬院の方からもご来院頂き本当に感謝です(*^^*)

さて、気が付けばもう6月。日に日に日差しが強くなってきて運動会を終えたばかりの子供たちはすでに日焼けして元気いっぱい!夏がくるのが待ち遠しいですね。ただ、夏と言えば、甘いジュースにかき氷、すいかやアイスなど、冷たくて甘いものが沢山あってついつい食べ過ぎたり、気が付くと虫歯ができた・・なんてことも少なくありません(汗)

今回の平岡歯科クリニック「豆知識」では、「子どもの虫歯」について2回に分けてお伝えしたいと思います。まず前半は「子どもの歯と大人の歯の違い」についてお伝えします。

子供の歯と大人の歯って、何が違うのでしょう・・?
歯の本数?
歯の大きさ?

まず本数からみていきましょう。

乳歯はだいたい生後6カ月ころから生え始め2歳半ころに20本、生えそろいます。
次第にその乳歯の下で永久歯ができてきます。乳歯の根の部分がだんだんと吸収されて短くなり、時期がくると永久歯が生えてきます。
だいたい12歳くらいで28本の永久歯が生えそろいます。
親知らずが4本生えたら、永久歯は最大32本になり、乳歯20本と比べても8本から12本多い歯の本数になるわけです。

次に大きさと硬さです。

永久歯は乳歯に比べて大きさがかなり大きいです。永久歯の大きさは大人になっても変わりませんのでまだ生え変わりの時期の子供には大きく感じられます。
また永久歯は乳歯に比べて歯の一番上の層のエナメル質が厚くその下の層の象牙質もかたくしっかりしているという特徴があります。
驚いたことで言うと、永久歯は乳歯よりも完成するのに時間がかかります。永久歯の歯冠(歯ぐきから出ている部分)が生えてきても根のほうはしばらく成長を続けています。
永久歯の歯冠は2年半~16年くらい歯根(歯の根の部分)は9~25年もかかると言われています。
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エナメル質、象牙質ともに乳歯の方が薄いため、乳歯のむし歯は早く進行するので注意が必要です。

このように歯の大きさや本数だけではなく、歯の丈夫さでも乳歯は永久歯に大変劣る事がわかります。

以前、当院に来られたお母さまから「乳歯はどうせ生え変わるから虫歯になっても大丈夫だけど、永久歯は虫歯になっては困るますよね?」という質問を頂きましたが、実はこれも大変な誤りです。

乳歯の虫歯をそのまま放っておくと、進行して歯の根っこにまで達してそこに膿を溜めこみます。永久歯は乳歯の真下、つまり、膿が溜まったところから生えてくるため、その時、永久歯が虫歯菌に感染してしまうのです。虫歯菌に感染した永久歯は、当然ながらその後虫歯になるリスクが高くなるわけです。他にも、痛い部分があるとやはりそこを避けて噛むようになるため、かみ合わせが合わなくなる原因になったり、あごの発育を損なう原因にもなりかねません。

乳歯も「乳歯だから」と思わず、「乳歯だからこそ」しっかりと守っていきたいですね!

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こんにちは!歯科衛生士の本田です。続いては、「子供の虫歯を防ぐにはどうしたら良いか⁈」についてお伝えしたいと思います。

よく、歯を磨いているのになぜか虫歯になる。。というお母様の声をよく伺います。中には、まず仕上げ磨きをさせてくれない!という方も多いと思います。

子供の虫歯を予防するには?

虫歯の原因は「ミュータンス菌の存在」と「ミュータンス菌を活発にする糖分」の2つです。口内のミュータンス菌と糖分を減らすことができれば、虫歯になりにくくなるといえます。

それでは、ミュータンス菌と糖分を減らすための具体的な方法を4つご紹介します。

1. 赤ちゃんのときに虫歯菌の感染を防ぐ

子供の虫歯予防
生まれたばかりの赤ちゃんの口内には、ミュータンス菌はいません。実は、ミュータンス菌のほとんどは赤ちゃんが2歳半を過ぎる頃までの間に大人から感染しているのです。感染するのが遅くなるほど子供は虫歯になりにくくなることがわかっており、赤ちゃんのときにミュータンス菌の感染を防ぐことがそのまま子供の虫歯予防になります。

ミュータンス菌は唾液を介して感染するので、

● 大人が口をつけた箸やスプーンで赤ちゃんにご飯を食べさせない
● 大人が一度でも口をつけた食べ物は食べさせない
● 赤ちゃんの口にはキスをしない

などを心がけることで、ミュータンス菌の感染リスクを抑えられます。

2. 毎日の歯磨きで口内の虫歯菌と糖分を一掃

子供がミュータンス菌に感染したとしても、口内ケアをして歯垢や糖分を一掃しておけば虫歯を防ぐことができます。

当たり前ですが、そのためには、よく歯を磨くことです。歯磨きを嫌がる子供は多いので、3歳までに歯磨きを習慣化することは虫歯予防の基本になります。

最初は歯ブラシに抵抗を感じる子もいるので、乳歯が生え始めた赤ちゃんのときはガーゼで拭うようにして歯磨きを習慣付けましょう。

歯磨きを嫌がる子には、歌を歌いながら磨いたり、キャラクター付きの歯ブラシを使ったりして「歯磨きは楽しいもの」と思ってもらえるよう、工夫をしてみてください。歯の磨き残しに赤く色がつく歯垢染色ジェルといった幼児の虫歯予防グッズを上手に使って、ゲーム感覚で歯磨きを楽しめるようにするのも効果的です。

3. 子供の虫歯予防

唾液は口の中を中性にするので、酸で虫歯になるのを防いでくれます。しかし、糖分を多く摂取すると唾液では防ぎきれなくなり、虫歯になりやすくなってしまいます。また、糖分を摂取する間隔が短いことも虫歯になりやすい原因となります。食生活を見直して、唾液の分泌を増やしましょう。

食物繊維が豊富で、噛みごたえのある食べ物を意識的に食べるようにするのがおすすめです。しいたけやエリンギなどのきのこ類、にんじんやかぼちゃ、ごぼうなども歯ごたえがあります。

また、糖分が多く含まれるチョコレートなどのお菓子類やジュースはできるだけ控え、食べた後にはすぐに歯磨きをすると予防効果がより高まります。

4. 定期的に歯医者を受診する

赤ちゃんや子供の虫歯は、大人の虫歯とは違って見分けにくいのが特徴です。虫歯の箇所が黒くなるのではなく、白っぽくみえるだけのことがあるので、気づかないうちに進行することも。早期発見するために、定期的に歯医者を受診してチェックしてもらいましょう。

虫歯がなくても、フッ素を塗ってもらうことで虫歯予防ができます。また、歯医者さんに正しい歯の磨き方を指導してもらえます。まずは行きつけの小児歯科を見つけて相談してみてください。

子供の虫歯予防は赤ちゃんのときからの習慣付けが大切

グッズ アメニティ 歯ブラシ 歯磨き粉です。
虫歯の予防はなかなか効果の見えづらいものです。子供の歯磨きに手を焼いていると、「少しくらい歯磨きをしなくてもいいかな」と思ってしまいがち。しかし、乳歯のときに虫歯になると、永久歯も虫歯になりやすくなるなど、悪影響があります。

予防策はすぐに効果が出るものではありませんが、毎日地道に実践しておくことが子供の10年後、20年後の健康な歯を守ることにつながります。あまり神経質に考え過ぎず、子供と一緒に楽しみながら毎日の口内ケアに取り組めるといいですね。

是非、この夏はお子様の虫歯と熱中症を防いで行ってくださいね!!
次の歯科豆知識は中山さんと村山さんです!
よろしくお願いします☆☆